ジム・トレーニング

パーソナルジムとは?メリット・デメリットや普通のジムとの違いも解説

パーソナルジムとは

近年、健康志向の高まりやボディメイク需要の拡大に伴い、「パーソナルジム」という言葉を目にする機会が増えてきました。

都市部の駅前では「〇〇パーソナルジム」「△△ボディメイクジム」といった看板をよく見かけることがあります。

従来から存在するフィットネスクラブやスポーツジムとは異なり、パーソナルジムはトレーナーがマンツーマンで指導するスタイルが特徴です。

短期間で効率的に成果を出したい人々から支持を集めています。

一方で、費用面の高さやトレーナーとの相性など、利用を検討する際には注意すべき点も少なくありません

さらに「普通のジム(フィットネスクラブ)とどう違うのか」「自分にはどちらが向いているのか」といった疑問を抱く人も多いでしょう。

そこで、この記事では、パーソナルジムの基本的な事柄を中心に紹介します。

自分は、パーソナルジムか普通のジムか、どっちが向いているかということも、この記事でわかるようになります。

最適なジム選びの参考にしていただけたらと思います。

この記事を見てわかること

  • パーソナルジムの基本的な特徴
  • パーソナルジムのメリット・デメリット
  • 普通のジムとの違い
  • ジム選びのポイント などなど

それでは、詳しく見てまいりましょう。

パーソナルジムとは何か

トレーニング講師と受講生

パーソナルジムとは、専属トレーナーと利用者が1対1でトレーニングを行う施設のことです。

従来型のスポーツジムやフィットネスクラブでは、利用者はマシンやスタジオプログラムを自由に利用できますが、その分「何をすればよいか分からない」「継続できない」といった課題が生じがちです。

これに対して、パーソナルジムでは最初のカウンセリングを通じて利用者の目的を明確にし、体組成や生活習慣を把握した上で、オーダーメイドのトレーニング計画を立てます

また、パーソナルジムは単なる「筋トレ場所」ではありません。

多くのジムでは食事指導や日常生活に関するアドバイスもセットで提供され、利用者の生活全体を変えていくことを目的としています。

これは、

  • 「短期間で結果を出したい」
  • 「体を根本的に変えたい」

というニーズにこたえています。従来型のジムとの差別化要因となっているといえます。

なお、近年ではダイエット特化型・ボディメイク特化型だけでなく、「健康維持型」「姿勢改善型」「シニア向け」「女性専用」など、よりニッチなターゲットに合わせたパーソナルジムも増加しており、幅広い層に利用されるようになっています。

パーソナルジムに通うメリット6選

パーソナルトレーニング

パーソナルジムが人気を集めているのは、それだけ明確なメリットがあるからといえます。

ここからは、代表的なメリットを、下記の通り、6つにわけて整理します。

  • 正しいフォームが身につく
  • 短時間で成果が出しやすい
  • モチベーションの維持ができる
  • 食事や生活習慣まで改善する
  • 人目を気にせず集中できる
  • 専門的知識を直接学べる

詳しく見ていきます。

正しいフォームが身につく

筋トレの成果はフォーム次第といっても過言ではありません。

例えば、スクワットひとつでも、膝の角度や背中の反り具合によって効果が大きく変わりってきます。

自己流では誤ったフォームになりがちですが、パーソナルジムではトレーナーが細かく修正してくれるため、安全で効率的に鍛えられます

パーソナルジムなら適切な重量設定やインターバル管理まで行ってもらえます。

短期間で成果を出しやすい

専属トレーナーが科学的根拠に基づいてプログラムを設計するため、無駄なく進められます

パーソナルジムの多くは短期集中型で、トレーニングを行います。

一般的なジムで半年以上かかる効果を、パーソナルジムなら2〜3ヶ月で実感できるケースもあります。

「結婚式までに体を引き締めたい」「健康診断で数値を改善したい」など、明確な期限付き目標を持つ人に最適です。

モチベーションの維持

1人でのトレーニングはどうしても怠けてしまう日が出てきます

しかし、「予約がある」「トレーナーが待っている」「高額なお金を払っている」という状況は、モチベーション維持につながります

また、トレーナーが成果を一緒に喜んでくれることも心理的な支えにもなることでしょう。

運動嫌いで、普段、ほとんど運動を行わないという方こそ、パーソナルジムに行く選択をしてみてもよいでしょう。

食事や生活習慣まで改善

パーソナルジムでは「食事管理」がほぼ必須となります。

カロリーや栄養バランスの知識を得ることで、ジムを卒業した後も役立つ一生ものの知識が身につきます。

さらに睡眠や日常の活動量についてもアドバイスされることがあり、生活全体が整います。

食事指導について、多くのジムでは「LINEやアプリで毎日の食事写真を送る」スタイルが主流です。

トレーナーが食事内容を確認し、改善点をフィードバックしてくれます。

これにより、利用者は「日常の中で自分の食事を客観的に見直す」習慣がつきます。

誰かに食事を見られている、という状況は大きな抑止力になりますので、1人だとつい間食してしまう人でも、「写真を送らないといけない」と思うと自然に節制できるようになります。

人目を気にせず集中できる

パーソナルジムの多くは完全予約制・個室制であるため、他人の目を気にする必要がありません

そのため、自分の体と真摯に向き合うことができ、また、自分のペースでトレーニングに取り組むことができます。

特に、運動初心者や女性にとっては安心できる環境といえるでしょう。

トレーナーと1対1で、トレーニングに励むことができるのがよいところです。

専門的知識を直接学べる

筋肉の仕組み、栄養学、リバウンド防止の考え方などの専門的な知識を、トレーナーから直接学べるのもメリットです。

トレーナーは、

  • ボディビルやフィジークなどの大会経験者
  • 体育系大学や専門学校卒業者
  • 医療系資格(理学療法士、柔道整復師等)を持つ人

といったバックグラウンドがある人が多いです。

単に痩せるだけでなく「なぜ痩せるのか」「どうすれば体型を維持できるのか」等を理解できるのは、利用者にとって大きな収穫です。

学んだ知識は、パーソナルジム卒業後も活かして、リバウンドを防ぎましょう。

パーソナルジムに通うデメリット・注意点5選

パーソナルトレーニング

パーソナルジムは魅力的なメリットが多い反面、注意しておきたいデメリットやリスクも存在します。

ここでは「通ってから後悔しないために」理解しておくべきポイントを、下記の通り、5つに分けて整理します。

  • 料金が高額である
  • 相性の合わないトレーナーに当たることもある
  • 予約が必要で自由度が低い
  • 食事制限が厳しい場合がある
  • 卒業後に自分で継続できないリスクがある

詳しく見てまいりましょう。

料金が高額である

最も大きなハードルは、やはり、費用です。

一般的なパーソナルジムの相場は「2ヶ月で20〜30万円」。

これは通常のスポーツジムの月会費(5,000〜10,000円)と比べて桁違いの高さです。

この料金の大部分は「トレーナーの人件費」です。マンツーマンで1時間のセッションを受けるには、どうしても高額になってしまいます。

短期間で結果を出せる反面、費用の関係で、長期的に続けるのは難しい人が多いのが実情です。

費用対効果の考え方

「2ヶ月で30万円」と聞くと高額に感じることでしょう。

一方で、「専属トレーナーを週2回1時間独占する」「毎日の食事を管理してもらう」と考えると、サービス内容としては妥当ともいえるかもしれません

実際に、パーソナルジム利用者の多くは「高いけれど結果が出たので満足」と回答しています。

どのように感じるかは人次第ということになりますが、本気で、ダイエットやボディメイクに取り組みたいようであれば、高額な料金を支払う価値は十分にあると思います。

相性の合わないトレーナーに当たることもある

トレーナーとの信頼関係は「効果の持続」に直結します。そのため、トレーナの知識がどんなに豊富でも、相性が悪ければ続きません

実際に、パーソナルジムにおいて、相性の合わないトレーナーに当たると満足度は下がりやすいといえます。

入会前に必ずカウンセリングや体験セッションを受けることをおすすめします。

なお、パーソナルトレーナーには国家資格が必須ではありません。

そのため、ジムやトレーナーによって知識や指導力に差があることは否めません。実際に、経験力や医療系資格を付加価値にして、展開しているパーソナルジムもあります。

パーソナルジムを選ぶときは、必ず、トレーナーとの相性が合うのか、確認するようにしましょう。

予約が必要で自由度が低い

パーソナルジムは基本的に完全予約制です。そのため「今から行こう」と思っても、空き枠がなければ利用できません。

フレキシブルに通いたい人には不便に感じることもあります。

運動プログラムはトレーナに組んでもらえますが、パーソナルジムに通う時間はしっかりと確保することが大切です

食事制限が厳しい場合がある

特にダイエット特化型のジムでは「糖質制限」や「カロリー制限」が徹底されることがあります。

短期間で成果は出やすいのですが、過度な制限はリバウンドの原因になることもあります。

「白米禁止」「外食はNG」など生活に大きく制約がかかる指導も見られるため、食事制限においては、自分のライフスタイルに合うかどうか確認が必要です。

食事指導のスタイル

参考までに、パーソナルジムなどで用いられる食事指導の代表的なスタイルは、下記のようなものになります。

  • 糖質制限型
    炭水化物を大幅に減らし、タンパク質と脂質中心の食生活に切り替える方法。短期間で体重を落としやすい反面、制限が厳しいといえます。
  • カロリーコントロール型
    摂取カロリーを消費カロリーより少なく設定します。食材の選択肢は比較的自由だが、カロリー計算の習慣が必要です。
  • PFCバランス管理型
    タンパク質・脂質・炭水化物の比率を適正に保ちつつ、摂取量を調整します。リバウンドしにくいが、管理に知識が求められます。

卒業後に自分で継続できないリスクがある

パーソナルジムは短期集中型が多く、その後の継続は個人任せになります。

また、あまりに長い間、通うことになると、費用がかさんでくるため、ずっと通うことは現実的でないこともあります。

ジム在籍中は成果が出ても、卒業後に自己管理できずリバウンドしてしまう人も少なくありません

つまり「卒業後も自分で続けられるか」を考えながら通う必要があります。

トレーナーの指導を通じて正しい知識を身につければ、リバウンドを最小限に抑えることが可能です。卒業後も、知識を活かすことが重要です。

普通のジムとの違い

ストレッチをする男女

ここからは、普通のジムとの違いについて解説していきます。

普通のジム(フィットネスクラブや24時間ジムなどのスポーツジム)とパーソナルジムはどのように違うのでしょうか。ここを理解すると、自分に合った選択肢が見えてきます。

関連記事フィットネスクラブとは?スポーツジムとの違いやメリット・デメリットも解説!」(内部リンク)


ここでは、わかりやすく、普通のジムとパーソナルジムの違いを表でまとめます。

普通のジムパーソナルジム
指導方法基本的には自主トレ。希望すれば、オプションで有料指導。トレーナーがマンツーマンで指導。
継続性自分の意思に左右されやすい。トレーナーとの約束があるため継続しやすい。
設備特に、フィットネスクラブは多彩。基本的には、筋トレ用器具に特化。
食事指導基本的にはない。有料オプションで提供しているところも。多くのジムで提供される。
料金月額3,000円~15,000円程度。2~3か月で20万円~30万円。

上の表をまとめると、普通のジムは「自主性重視」、パーソナルジムは「伴走型サポート」ということになります。

パーソナルジムが向いている人・向いていない人

ジムで説明をうける女性

上記の普通のジムとパーソナルジムとの違いに鑑み、ここからは、パーソナルジムが向いている人と向いていない人について述べていきます。

向いている

  • 短期間で結果を出したい人
  • 運動初心者・ジム未経験者
  • 食生活を改善したい人
  • モチベーション維持が苦手な人

向いていない

  • コストを抑えたい人
  • 設備を幅広く利用したい人
  • マイペースに運動したい人
  • 自主性が高い人

それでは、詳細に述べていきます。

パーソナルジムに向いている人

まずは、パーソナルジムに向いている人からです。

短期間で結果を出したい人

パーソナルジムは、2〜3か月という短期間で大きな成果を求める人に向いています。

「結婚式までに体を引き締めたい」「ボディビルの大会に出場したい」など、明確な期限付き目標を持つ人に最適です。

運動初心者・ジム未経験者

トレーニング経験が少ない人は、普通のジムに入会しても「何をすればいいのかわからない」と挫折してしまいがちです。

一方で、パーソナルジムならば、基礎から学べるため、初心者でも安心して始められます

食生活を改善したい人

ダイエットにおいて食事管理は運動以上に大切だといわれます。

パーソナルジムは食事指導を行ってくれるため、「栄養バランスをどう整えるか」など、具体的なアドバイスが得られます。

モチベーション維持が苦手な人

自分一人だと運動を継続できない人にとって、トレーナーの存在は大きな支えになります。

挫折経験がある人ほど、伴走型のサポートを得られるパーソナルジムのメリットを享受しやすいです。

パーソナルジムに向いていない人

続いて、パーソナルジムに向いていない人についてです。

以下のような人は、パーソナルジムではなく、普通のジムに通うことをおすすめします。

コストを抑えたい人

フィットネスクラブや24時間ジムなどのスポーツジムは月額3,000円〜1万5千円程度で通えるため、長期間に継続するには経済的です。

継続的に運動習慣を持ちたいが、費用は抑えたい」という人に向いています。

設備を幅広く利用したい人

プール、スタジオ、サウナなど、多様な設備を利用したい人にフィットネスクラブは最適です。

「筋トレだけでなく水泳もしたい」「ヨガも受けたい」といったニーズに応えられるのはフィットネスクラブの強みです。

なお、24時間ジムなどの一般的なスポーツジムは、基本的には、パーソナルジムと同様、筋トレと有酸素運動に特化しています。

マイペースに運動したい人

決められた時間に予約を取って通うのが面倒な人や困難な人には、自由に通える普通のジムが適しています。

特に、24時間ジムならば、「深夜にしか時間が取れない」「仕事帰りに寄りたい」といったライフスタイルに合わせやすいといえます。

自主性が高い人

自分でトレーニング計画を立てられる人、動画や本で調べてトレーニングを実践できる人には、自由度の高い普通のジムが向いています。

特にトレーニング経験者は、パーソナル指導がなくても効率的に体を鍛えられます。

【まとめ】あなたが合うジムは?

パーソナルジムと普通のジムは優劣ではなく、下記のように、「目的・性格・予算」に応じて選ぶことが重要です。

  • 短期間で確実に成果を出したい人 → パーソナルジムがおすすめ
  • 費用を抑えて長期的に健康を維持したい人 → 普通のジムがおすすめ
  • 自己管理が苦手な人 → パーソナルジム
  • 自分で計画を立てられる人 → 普通のジム

どちらを選ぶ場合でも、事前の情報収集や体験レッスン、トレーナーや施設との相性確認が成功の鍵となります。

最後に、パーソナルジムは単なる運動施設ではありません。

自分の生活習慣を整え、健康的な体を手に入れるための「習慣形成の場」と捉えると、その価値を最大限に活かすことができるでしょう。

パーソナルジムで、健康な毎日を過ごしましょう。

    • この記事を書いた人
    ラジーンくん

    一般社団法人ラジーン

    「ラジオ体操を通じて人を繋ぎ、幸せの原点を手に入れる」ことをミッションに活動中。 様々な場所でラジオ体操を行っています。お気軽に、お問い合わせください。 →お問い合わせはこちらから

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