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フィットネスクラブとは?スポーツジムとの違いやメリット・デメリットも解説!

フィットネスクラブの特徴

健康や美容への意識から、運動習慣を生活に取り入れる人は少なくありません。

都市部では、通勤や買い物の途中に立ち寄れる運動施設が数多く存在し、その中でも「フィットネスクラブ」と「(スポーツ)ジム」という言葉を頻繁に目にするようになりました。

しかし、実際に「フィットネスクラブ」と「スポーツジム」の違いを明確に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

どっちも運動する場所でしょ?フィットネスクラブはジムの豪華版でしょ?

という印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

こういった疑問は、初めて運動施設を選ぶ方々にとってごく自然なものでしょう。

そこで、当記事では、「フィットネスクラブ」と「スポーツジム」との違いについて詳細に解説していきます。

この記事を見てわかること

  • フィットネスクラブの定義と特徴
  • スポーツジムとの具体的な違い
  • それぞれのメリット・デメリット など

これから運動を始めたい方やクラブ選びで迷っている方にお役に立てればと思います。

フィットネスクラブとは

フィットネススタジオ

それでは、最初に、「フィットネスクラブ」の定義と主な設備・サービスについて見ていきましょう。

フィットネスクラブの定義について

サービス産業動態統計調査において「フィットネスクラブ」の事業内容は、以下のように定義しています。

室内にプール、トレーニングジム、スタジオなどの運動施設を有し、会員に提供する事業。

この定義でしたら、「スポーツジム」も「フィットネスクラブ」の一種と捉えることが可能です。

実際に、サービス産業動態統計調査では、「フィットネスクラブ」の例として「スポーツジム」もあげられていました。

しかし、フィットネス業界では、「フィットネスクラブ」と「スポーツジム」は、区別することが多いです。

まず、一般的に、フィットネスクラブとは、健康維持や体力向上、美容、ストレス解消などを目的とした総合型の運動施設のことを指します。

施設内には筋力トレーニングエリアや有酸素運動マシン、スタジオ、プール、温浴施設などが揃っており、多様なニーズに対応できるのが特徴といえます。

フィットネスクラブの主な設備とサービス

フィットネスクラブでは、概ね、以下のような施設やサービスがございます。

  1. トレーニングジムエリア
    • ランニングマシン、エアロバイク、クロストレーナーなどの有酸素運動マシン
    • 筋力トレーニングマシン(レッグプレス、ラットプルダウンなど)
    • フリーウエイト(ダンベル、バーベル、パワーラック)
  2. スタジオプログラム
    • ヨガ、ピラティス、エアロビクス、ズンバ、ボクササイズ
    • 音楽に合わせた有酸素運動や筋コンディショニング
  3. プールエリア
    • 水泳練習、水中ウォーキング、アクアビクス
    • 温水プール、ジャグジー
  4. 温浴・リラクゼーション施設
    • サウナ、ミストサウナ、岩盤浴
    • マッサージチェア、休憩ラウンジ
  5. パーソナルトレーニング
    • 専属トレーナーによる個別指導
    • 食事管理や体重・体脂肪の定期測定
  6. 健康管理サポート
    • 体組成計測定(筋肉量、体脂肪率、水分量など)
    • 栄養相談、メンタルケアプログラム

こうしたサービス・施設を組み合わせて利用できるのが、フィットネスクラブです。

スポーツジムとの違い

スポーツジム

続いて「スポーツジム」についてです。

まず、ジム(gym)は「gymnasium(体育館)」の略で、本来はスポーツや運動を行う屋内施設全般を指します。

ただし、日本において「ジム」「スポーツジム」は、主に筋力トレーニングや有酸素運動を行うためのマシンが置かれた施設を意味することが多いです。

つまり、スポーツジムは主にトレーニングを目的に、筋トレ・ランニングを中心としたマシーンが設置されている施設のことです。

上記の ①トレーニングエリア に特化した施設が、スポーツジムであるといえます。

「フィットネスクラブ」と「スポーツジム」の違いを、簡単に表でまとめてみました。

内容フィットネスクラブスポーツジム
設備の規模大規模・総合施設小~中規模
サービス内容ジム+スタジオ+プールなど総合的筋トレ・有酸素運動が中心
利用目的健康増進・リラクゼーション筋力強化・体力強化
料金高め(相場:8,000円~15,000円)休め(相場:3,000円~8,000円)
インストラクター常駐が多い無人、もしくは、少数

なお、近年、「フィットネスクラブ」と「スポーツジム」の境界は曖昧になりつつあります

「フィットネスクラブ=幅広い運動と健康サポート」「ジム=筋トレと有酸素運動だけ」という区別はあくまで傾向です。

例えば、24時間ジムでも簡易スタジオなどを備えていたり、逆に総合型クラブが低価格帯のスポーツジムを展開するケースもあります。

今後、ますます、「フィットネスクラブ」と「スポーツジム」の境界が曖昧になることも想定されます。

フィットネスクラブのメリット

パーソナルトレーニングをうける女性

ここからは、フィットネスクラブのメリットを簡単に紹介してまいります。

以下の通り、フィットネスクラブのメリットは大きく3つあります。

  • 総合的な運動環境がある
  • 初心者へのサポートが手厚い
  • コミュニティ形成の場にもなり得る

それぞれ、詳しく見ていきます。

総合的な運動環境がある

前述しました通り、フィットネスクラブには様々なサービスがあります。

一つの施設で筋トレ、有酸素運動、柔軟性向上、水中運動まで行えるため、飽きずに続けやすいことが大きな魅力です。

特にプールやサウナを備えたクラブは、運動後のリカバリー環境も充実しているといえます。

一方で、スポーツジムは、筋トレと有酸素運動に特化しているので、人によっては飽きてしまい、継続的に通うことができないということもあります。

フィットネスクラブには、更衣室、シャワー、サウナ、ラウンジなどが整っており、運動後にそのままリラックスして帰宅できます。

中にはタオルやウェアのレンタルサービスを提供しているクラブもあり、手ぶらで通える利便性があります。

快適な環境も大きなメリットです。

初心者へのサポートが手厚い

多くのクラブには常駐のインストラクターやトレーナーがいて、マシンの使い方から正しいフォーム、効果的な負荷設定まで丁寧に教えてくれます。

中高年層やリハビリ目的の利用者には大きな安心材料といえるでしょう。

一方、スポーツジムは、施設にはよりますが、無人のところもありますため、会員へのサポートが十分ではない場合もあります。

コミュニティ形成の場にもなり得る

スタジオレッスンやクラブイベントを通じて、利用者同士の交流が自然に生まれます。

定年後の趣味や友人作りの場として利用する人も多く、「運動+人とのつながり」が生活の一部になり得ます。

これは、黙々とトレーニングをする場所であるスポーツジムとの大きな違いといえます。

人とのつながりが運動継続のモチベーションにつながるケースは非常に多いです。

フィットネスクラブのデメリット

続いて、フィットネスクラブのデメリットを簡単に紹介してまいります。

以下の通り、フィットネスクラブの特徴は大きく3つあります。

  • 料金が高い
  • ジムよりも店舗数が少ない
  • 敷居が高く感じる人もいる

それでは、見ていきます。

料金が高い

総合型のフィットネスクラブの会費は月額8,000〜15,000円程度となっており、スポーツジム(月3,000〜8,000円)に比べて割高です。

頻繁に利用しない人にとってはコストパフォーマンスが低く感じられることもあります。

フィットネスクラブによっては、例えば、デイタイム会員やナイト会員、ホリデー会員など、様々な料金プランがあります。

ライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、出費を抑えられますので、入会時にご検討ください。

店舗数が少ない

筋トレ・有酸素運動に特化したスポーツジムと比べて、フィットネスクラブは店舗数が少なくなっております

そのため、自宅や職場から近い場所にフィットネスクラブがない場合、移動が面倒になり利用頻度が下がることがあります。

特に、プールや温浴施設を重視したフィットネスクラブはかなり少ないため、選択肢が限られることもあります。

敷居が高く感じる人もいる

高級感のある施設や会員層によっては、初心者が入りにくい雰囲気を感じる場合もあります。

ただ、実際に、行ってみると、思ったより敷居が低いということも多いです。

正式に入会する前に、見学や体験利用で施設の雰囲気を確認することがおすすめです。

まとめ

フィットネスクラブは、スポーツジムよりも総合的かつ多彩な運動・健康サポートを提供する会員制施設です。

確かに、設備やサービスの幅広さは料金に反映されますが、運動初心者から上級者まで、快適な環境で安全にトレーニングできる点は大きな魅力です。

一方、スポーツジムは低コストで効率的に運動できる反面、サポートや設備の幅は限定されます。

どちらが良いかは目的・ライフスタイル・予算によって変わります。

  • 多様な運動をしたい
  • プールや温浴施設も利用したい
  • インストラクターの指導を受けたい
  • 健康維持や趣味の場として通いたい
  • 筋トレや有酸素運動がメイン
  • 短時間・低コストで利用したい
  • 自分でメニューを組みたい
  • 24時間好きな時に通いたい

最も大切なのは、自分が無理なく続けられる環境を選ぶことです。

運動は一時的な努力よりも、習慣化・継続が何よりも効果的。

ご自身にとって心地よい運動の場を見つけ、長く付き合っていくことが、健康への近道となるでしょう。

  • この記事を書いた人
体操をするキャラクター

一般社団法人ラジーン

「ラジオ体操を通じて人を繋ぎ、幸せの原点を手に入れる」ことをミッションに活動中。
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