夏休みといえば、ラジオ体操。ラジオ体操会の運営に携わっている大人の皆さまが、毎年、頭を悩ませるのが、最終日に渡す景品(参加賞)でしょう。
ラジオ体操をやることだけを目的としている愛好家からは、そもそも景品を渡す必要などないのではという声も聞かれます。
しかし、やはり、子どもたちにとっては、ラジオ体操をやることよりも、景品を楽しみにしている人が少なくありません。私も、昔はそうでした。
そこで、当記事では、
ラジオ体操の景品(参加賞)として、何を渡せばよいかわからない・・・?
という疑問にお答えいたします。
当記事執筆者は、1級ラジオ体操指導士として、夏休みのみならず、通年にわたり、ラジオ体操会を運営していて、年に2回、景品を渡しています。
その度に、渡す景品を選定・購入・協賛のお願いをしているわけです。
そんな、地域のラジオ体操会運営の専門家が、ラジオ体操の景品(参加賞)について解説をします。
当記事を見て分かること
- ラジオ体操の景品として望ましいものは何か
- 予算が決められている場合の景品の選び方
- ラジオ体操の玄人・当記事執筆者のこれまでの経験
当記事では、主に、子どもたち向けの景品について述べます。大人の景品については、当記事の下の方で少し触れています。
子どもにとって望ましい景品は何か?
まず、子どもたちに渡す景品(参加賞)として、最も良いものは何なのか考えていきましょう。
これまで、私は、子ども・大人問わず、ラジオ体操会で景品を渡していますが、子どもに渡す景品として、最も評判がよかったのは文房具でした。
一方で、お菓子を渡すこともあります。お菓子の評判が決して悪いわけではないのですが、注意をせねばならないことがあります。
最もよいのは文具
これまで、子どもたちに配布をしてきた景品の中で、最も評判がよいのは、文房具でした。
文房具も様々ありますが、子どもたちが使うということに鑑みると、
- 鉛筆
- 消しゴム
- ノート
がおすすめです。
これらの文房具は、小学生ならば、低学年・高学年問わず、学習で必ず使うこととなります。また、未就学児も、お絵かきをするのに活用することができます。
文房具は、子どもたちの成長にとって欠かせないので、文房具を景品としてお渡しするのが最も望ましいです。
鉛筆は2BやBといったやや濃いもの、また、ノートは自由帳にしておくと、未就学児から小学校高学年まで、誰もが利用できます。
低予算で買えるお菓子は?
一方で、お菓子も選択肢に入ってくるでしょう。私も、お菓子を配布したことがあります。
お菓子を購入するメリットは、何といっても、安価であるものが少なくないことです。
例えば、鉛筆の場合は1本あたりおよそ50円です。一方、お菓子でしたら、うまい棒は1つあたり12円で購入できます。
たいていの場合、景品は、子ども会や町内会で購入することとなりますので、予算が決められています。
そのため、このように、安価で買うことのできるお菓子は、景品として非常に有用です。
一方で、私のこれまでの経験上、
- 子どもにアレルギーがあるから、お菓子を与えることができない
- 親の考えで、子どもにお菓子は与えたくない
という人がいることも事実です。とりわけ、アレルギー問題については、適切に対処をする必要があります。
お菓子を景品として配布するとなると、一部の子どもが受け取ることができなくなるおそれがあります。
景品を受け取ることができない子供が出てくることは避けたいところです。アレルギーのある子どもにも配慮をする必要があります。
以上より、可能であれば、景品として文房具を渡すことをおすすめします。
ただ、お菓子は安価ですので、お菓子を景品として利用したいという方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、アレルギーのある子どもに、可能な限り配慮して、文房具と取り換えられるようにするなど、対応をするのが望ましいです。
文房具やお菓子以外に、飲料、花火、簡易的なおもちゃ、図書カード、クオカードなどが、ラジオ体操の人気な景品となります。
予算別 景品の選び方
ラジオ体操の景品(参加賞)は、子ども会として、もしくは、町内会(自治会)として購入することが多いでしょう。
もしくは、私のように、個人で自腹で景品を購入する方もいらっしゃるでしょう。その場合でも、可能な限り、低予算でおさめたいと考える方がほとんどだと思います。
そのため、たいていの場合、景品代の予算が予め決まっていることが多いでしょう。
そこで、ここからは、100円で購入できるものの目安をお示しいたします。
100円/人までで購入できるもの
1人あたり100円で購入できるものの目安をお示ししましょう。
- 鉛筆2本
- 自由帳(プライベートブランドのもの)1冊
※メーカーの自由帳はもっと高いです。 - 消しゴム2つ
- お菓子
※うまい棒といった駄菓子の他、チョコ大袋やあめ大袋などがお得 - 飲料
100円/人の予算ならば、概ね、上記の通りです。
ラジオ体操の景品ならば、1人あたり100円くらいの予算で十分だと、個人的には思っています。
ちなみに、私の場合は、大人・子ども問わず、120人分の景品(参加賞)を、自腹で用意しています(後で述べる、協賛もしていただいていますが…)。
そのため、私の場合は、毎回、1人あたり60円ほどの予算で、物品を購入しています。参加者が多いと、その分、多額のお金が必要なので大変です。
大量購入ができるのであれば・・・
もし、景品の配布個数が多く、大量購入が可能であれば、一般的な小売店やオンラインショップを利用するのではなく、主に法人向けに運営されている「販促ノベルティ卸売りセンター」というノベルティー通販サイトを利用することをおすすめします。
法人のみならず、任意団体や個人など、誰でも利用することができます。実は、私も、ラジオ体操の景品を購入するため、個人として利用したことがあります(ペンを100本購入しました)。
卸売り価格にて商品が取り扱われているので、1つあたりの価格をかなり抑えることができます。
ただし、「50個~」「70個~」「100個~」「1000個~」など、注文最小数量が決められているので、注意が必要です。
また、ノベルティ制作ですので、名入れができるわけですが、名入れをしない方が、当然安いです。
「販促ノベルティ卸売りセンター」が用意した見積書を確認してから、注文するというフローとなります(B to Bの取引方法に近いです)。
ラジオ体操の景品を大量購入する必要があるという方は、お得に購入できますので、おすすめです。
協賛も選択肢の1つ
ラジオ体操の景品(参加賞)を協賛してもらうという方法もあります。
私の知り合いが運営しているラジオ体操会の事例を紹介しましょう。
以上のように、飲食店と連携して実施されているラジオ体操会があるのです。
私が知る限りでは、このラジオ体操会以外に、飲食店が、ラジオ体操活動に協賛している事例は聞いたことがありません。非常に面白い事例です。
一方、私が、通年、実施しているラジオ体操会では、年に2回、景品を配布していますが、そのうちの1回は、以下のように協賛により景品を入手しています。
ラジオ体操優良団体等表彰を受けた実績のあるラジオ体操会や個人など、日常的にラジオ体操の普及・推進に貢献しているようであれば、一度、問い合わせてみるのもよいかと思います。
景品を渡す際に生じる問題点
それでは、ここからは、ラジオ体操の景品(参加賞)を渡すときに生じる問題点について、どのように対応すればよいのか考えていきます。
ここでは、
- 大人に景品を渡すべきか
- 最終日だけ来る子供にどのように対応すべきか
という2つの問題について考えます。
大人に景品を渡すべきか
まずは、大人に景品を渡すべきかという問題です。
率直に申し上げましょう。大人に景品を渡す必要はありません。
確かに、最近は、安全対策のため、ラジオ体操の参加は、保護者同伴を原則としているところは少なくありません。保護者にも負担がかかっているというのが現状です。
しかし、とりわけ、夏のラジオ体操は、あくまで、子どもたちの生活習慣が崩れないように実施されるものであり、主役は子どもです。
そのため、子どもだけに景品を渡すで問題ありません。
私は、来ていてくれる人全員に感謝をするため、大人にも景品を渡すようにしています。ただし、予算などの問題もあるので、基本的には、子どもだけに景品を渡せばOkです。
最終日だけ来る子どもにどのように対応すべきか
もう一つは、最終日だけ来る子供たちにどのように対応すべきかということについてです。
子どもたちの中には、最終日に配布される景品を目的に、ラジオ体操に参加するという人が少なくありません。
そのため、最終日だけ、参加者が多くなるということは、よく起こることです。
一方で、主催者にとっては、最終日の参加人数を読むことができず、景品が足りなくなるという懸念もでてきます。
そうしたことにならないようにするためには、出席カードを活用して、
- 皆勤賞の子どものみに景品を配布する
- 一定日数以上参加している子どものみに景品を配布する
という対応をとるのがよいでしょう。
こうすることによって、普段のラジオ体操の参加人数をもとに、景品を購入することができますので、景品が足りなくなったり、余り過ぎたりするというリスクを低減することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最後にまとめです。
- ラジオ体操の景品(参加賞)は、アレルギーのある子どもたちもいるため、お菓子よりも文具が望ましい
- 100円/人の予算だったら、「鉛筆2本」「プライベートブランドのノート1冊」などを購入できる。
- 出席カードを活用して、子どもたちの出席状況に応じて、景品を渡すのがよい。
参考にしていただければと思います。